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サッカー撮影106(守りのズーム・攻めの単焦点 その4) [サッカー撮影]

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「守りのズーム」というテーマで書いてきましたが、ここらで中締めです。
サッカー撮影が試合中の選手を撮ることであれば、それは人物撮影です。人物を撮る際にどうしても、足の先から頭の先まで、体全体を入れた画を撮りがちです。それが悪い訳ではありません。特にチーム撮りをしている方には、選手の体の一部がはみ出してしまうような画ではなく、全身の画が必要な場合も多いことでしょう。ただ私はこのブログで、「できる限り大きく撮る」ということを勧めてきましたし、「サッカーをやっている風景にしてはいけない」とも書いてきました。そこまで小さくなくても、ファインダー内でそこそこの大きさに撮れていれば良し、とする考えは、「守りに入っている」とは言えないでしょうか。試合中の選手の必死の表情、真剣なまなざし、体全体から発する躍動感、飛び散る汗、ユニフォームの下から垣間見える筋肉、そういったスポーツ写真として大切な部分を薄めている、とは言えないでしょうか。
ズームレンズを使っているから、そうした引いた画が撮れるのであって、その根拠が撮影者のマージンを取るような消極性に由来しているならば、それは惜しいと思います。逆に、必要な画を撮りたいがために動く選手に相応してズーミングを駆使することは、撮影者の積極的な意図を感じます。

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サッカーの試合で、特に強豪チームと対戦した場合、相手に押し込まれ、守りの時間を長く強いられることがあります。試合は勝負ですから、まず負けない事を考えることは愚策ではありません。けれど必死に守っていても、カウンターチャンスを逃すまい、という意識を秘めた守りであるべきです。積極性を秘めた守りでなくてならないと思います。「守りのズーム」とは、「守ることもできる」という意味なのです。「守ることもできる」ということは、「攻めることもできる」ということを含んでいるのです。

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(今回も、掲載画像は全てズームレンズで撮ったものです)

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サッカー撮影105(守りのズーム・攻めの単焦点 その3) [サッカー撮影]

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前回に引き続き、もう一例載せます。今度は違う日(雨天)、違う試合で撮った写真です。今度は7連写です。
1D MarkⅣ+EF200-400mm F4 L IS 1.4x  (ノートリミング)
 シャッター速度優先AE 評価測光 露出補正 -2/3 シャッター速度 1/1250 F5.6 ISO 2000  焦点距離 可変(1.4x使用)

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ピッチサイドを駆け上がる選手を連写で撮ったものですが、撮影者である私は動いていません。Exif Dataからその時の焦点距離を重ねて載せました。背景を見れば分かるように、私が近づいてくる選手に対して、レンズを振りながら&ズーミングしながら連写していることがお分かりいただけると思います。
最初の560mm(テレ端400mm×1.4)のまま連写していたら、560mmの単焦点レンズを使っていたら、途中から選手が画面内に収まらずに、大きく切れてしまっていたことでしょう。何も、主たる被写体である選手が切れないよう全身を写さなければならない、という決まりがある訳ではありません。意図的に切ることは表現の手法の一つだし、何よりこれまで大きく撮ることを薦めてきた私ですから、被写体が切れること自体を否定はしません。ただここで私が言いたいのは、ズームレンズだから引くことができた、という点です。つまり、ズームレンズを駆使することで、画面からはみ出ること無く選手の一連の躍動する姿を撮り収められた、ということです。それは、切れそうな状況から「守った」とも言えるでしょう。

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広いピッチを縦横斜め不規則に動き選手が被写体です。つまり、撮影者と被写体との距離が常に変化している。だからこそズームレンズを使うのであって、試合中は指が疲れるくらいズームリングを小刻みに回し続けなければならないはず。その為のズームです。そしてその裏側には、より良い画を残したい、という熱意と要求、そして積極性が有るはずです。

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(今回も、掲載画像は全てズームレンズで撮ったものです)

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サッカー撮影104(守りのズーム・攻めの単焦点 その2) [サッカー撮影]

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前回に引き続き、もう一例載せます。前回の作例と同じ試合のものです。
1DX MarkⅡ+EF200-400mm F4 L IS 1.4x  (ノートリミング)
 シャッター速度優先AE 評価測光 露出補正 -1/3 シャッター速度 1/1250 F4.5 ISO 1000  焦点距離 300mm

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撮影者である私が狙ったのは、ジャンプして頭でボールを受ける白ユニフォームの選手です。200-400mmのズームレンズを使って、300mmで撮っていますが、なぜ300mmなのか。既にご覧の方はお分かりだと思いますが、ジャンプしても選手が画面からはみ出さないようにするためです。その目論見は達成しましたが、そのような撮り方を私はお勧めしてきませんでしたし、私には「守りに入った画」と映ります。トリミングすれば良いではないか、という意見もあるでしょうから、トリミングした画を下に載せます。

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ピントは外していないと思います。これはこれで使える画なのかもしれませんが、背景がちょっとウルサク、シャキッとしない画のように思いませんか。
では、上記と同じ試合で撮った別の画を載せます。今度はトリミング無しです。
1DX MarkⅡ+EF200-400mm F4 L IS 1.4x  (ノートリミング)
 シャッター速度優先AE 評価測光 露出補正 -1/3 シャッター速度 1/1250 F4.0 ISO 800  焦点距離 400mm

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同じように、ジャンプして頭でボールを受ける白ユニフォームの選手を撮った画ですが、一例目とは印象が違います。どちらが良いかは明白かもしれませんが、撮影の難易度的にも両作例にはかなりの開きがあり、もちろん後者の方が遥かに難しいことは確かです。

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サッカー撮影の初心者の方の画を何度か見たことがあります。多くはズームレンズを使われてましたが、そこで「なぜズーム域を目一杯使わないのか」と思うことが多かったです。「テレ端まで使えば、もっと主題となる選手が引き立つのに」とか、「まだ引けるのに、近づきすぎたから、とシャッターを切るのを辞めてしまうのは惜しい」、そう思ったことが何度かありました。たとえば下の画(ノートリミング)は、7D2+EF70-200+1.4xのワイド端で撮った画です。

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今回は「守りのズーム」というテーマで書いていますが、消極性を伴う「守り」では、上達も無ければ最終的な勝利も望めない、それは実はサッカーと同じなのです。

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(今回も、掲載画像は全てズームレンズで撮ったものです)

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サッカー撮影103(守りのズーム・攻めの単焦点 その1) [サッカー撮影]

守るとは、勝てなくても負けないことを第一に闘う事。攻めるとは、リスクを負うのは承知の上で勝利を欲する事。

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技術の進歩は留まることはありません。私たちが趣味としているカメラ関係においてもそうです。私がサッカーを撮り始めた頃には、300mmを超えるズームレンズというのは数えるほどしかなかった。それがどうです、現在は各社から、400mm、500mm、600mmまで使えるズームレンズが出てきている。その中には、普及価格帯と言えるものまであり、APS-Cセンサーの望遠効果を利用すれば、換算1000mm位まで使えるレンズがあるのです。翻って、では単焦点レンズは?と言えば、デジタル一眼で使うことに特化したリニューアルを続けているとは言え、数は少なく高価なまま。それは、利便性を優先するズームレンズに対して、高画質でなければ生き残れない単焦点レンズ故の事でしょう。
さて、サッカー撮影とは、主にサッカーの試合中の選手を撮ることであり、その選手は68m×105mの広いピッチを縦横斜め不規則に動く被写体であり、ボールを競り合う競技故にボールの有る所にシャッターチャンスが有り、そのボールの行方をある程度予想しながら撮らなければならない、これまでの私の「サッカー撮影」記事でそう書いてきました。それはつまり、撮影者と被写体との距離が常に変化している状況なので、常識的に考えれば、可変焦点距離のズームレンズを使う方が効率的だと思われます。その理由は、変化する被写体との距離に応じてズーミングすることで、適度な大きさに被写体を捉え続けることができるからです。ましてや先に述べたように、300mmを超えるズームレンズが昔に比べれば容易に手に入る時代ですから、これを利用すべきでしょう。
ではそこで、撮影データも添えて作例を一つ。ノートリミングです。

1DX MarkⅡ+EF200-400mm F4 L IS 1.4x  (ノートリミング)
 シャッター速度優先AE 評価測光 露出補正 -1/3 シャッター速度 1/1250 F4.5 ISO 1000  焦点距離 343mm

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撮影者である私が撮ろうとしているのが、中央の黄色ユニフォームの選手であることは明白です。注目すべきは焦点距離。343mmはこのレンズのテレ端ではありません。なぜこのような中途半端なズーム位置で撮ったのでしょうか。
狙う選手の頭から足先まで、更にボールも入れての全身を入れたかった、というのが理由の一つ。更に、ボールを保持している選手が左右どちらかに動くのか分からず、どちらに動いてもファンダー内から選手もボールもはみ出さないように収めたかったから、というのが二つ目の理由。そして相対する白ユニフォームの選手がどう絡むのか、絡まないのか分からず、もし絡むのであればそれ全体を撮りたかった、というのが三つ目の理由です。このように理由を書いてくれば、この画自体が間違った撮り方をしているとは思えないかもしれません。しかし私は、この画を「守りに入った画」と見ているのです。

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これまで私は、被写体である選手をなるべく大きく撮ることを勧めてきましたし、その理由も記してきたつもりです。この画もレンズのテレ端である400mmで撮れば、撮りたかった黄色ユニフォームの選手をもう少し大きく撮ることができたでしょうから、主題たる選手の表情をもう少し克明にできたことでしょう。また、白ユニフォームの選手がどう絡もうとも、もしかしたら画面から手足の一部が切れてしまうかもしれないけれど、それは元々撮りたかった選手ではなく、切れることでかえって迫力感が出たかもしれません。トリミングで対処すれば良い、という声もあるでしょう。でもトリミングはあくまで後処理であって、撮影時にそれを前提にすることを、ここで私はお勧めしていません。また、ズームレンズの多くが単焦点よりもF値が暗いことを考えると、被写界深度的に深く、できるだけ大きく撮らないと背景のボケが少なくなってしまう点も、大きく撮ることの意味でしょう。
守りが悪い訳ではありません。守らないと勝てない時もあります。ただ闘う姿勢が必要だということです。

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(今回掲載画像は、全てズームレンズで撮影したものです)

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