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東京都板橋区南常盤台 [巷の雑感・時の想い]

常時接続が当たり前で、ブロードバンドが一般家庭を網羅した今、インターネットを使えば何でも情報が手に入ります。それだけ便利になり、身近になり、生活に必須になったと言えるでしょう。「ストリートビュー」というのもその一つ。賛否両論あるでしょうが、知っている街でも、行ったことの無い街でも、もちろんオンタイムの画ではないのですが、まるでその場所を歩いているように画像が得られます。
もう随分前になりますが、以前のブログで、忘れられない店について書いたことがあります。私が初めて一人住まいを始めた場所、大学4年間を過ごした街、そこに有る「サッポロラーメン ゼニガタ」という店です。貧乏学生の懐に優しい庶民的な価格はもちろん、都会的なお洒落な外観とは正反対の店構えも、田舎から出てきた私には親しみ易く、随分お世話になったものでした。そして何より、寡黙ながら温かみを感じさせるご夫婦が切り盛りするその味に惚れていました。しかし先日、そのストリートビューで見に行ったところ、その店は無くなっていました。代わりに、今風のラーメン店になっていました。
ショックでした。でも、時が誰にも等しく流れる大河のようであるならば、流れ去るものが有ってもおかしくはない。冷静に考えてみれば、私が大学を卒業して今春で34年経ちます。あのご夫婦も、もう70歳代後半ではないでしょうか。仕方がないのかもしれない、とも思いつつも、子供たちが東京住いになってから年一度くらいは上京しているのだから、行くべきだった、との後悔が後を絶ちません。カウンター席だけの小さな、そして昔ながらのラーメン屋さん。もう一度行きたかった、もう一度食べたかった、もう一度会いたかった。でも、もう無い。これもネットで検索してみて分かったのですが、2014年まではレビューが書かれていましたから、それから程なく閉店されたのでしょう。大切な思い出がまた一つ、消えていくのを感じました。
私がその店に行ったのは2008年の11月。ですが、実はその後にもう一度、その地を訪れた記憶があります。それが何時だったのかは定かではありませんが、その日は休みだったのか、シャッターが下りていて店には入れませんでした。ただその時、「もう此処に来るのは、今日が最後にしよう」そう思ったことをはっきり憶えています。そしてそれ以後私は、彼の地を訪問していません。

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池袋から延びる東武東上線。その5つ目の「ときわ台」駅には北口と南口があります。北口を出れば大きなロータリーが有り、それを囲むように立派な銀行の支店が並び、区立図書館も有ります。そしてその背後には高級そうな住宅街が広がっています。それに比べて南口は庶民的で、小さな店がゴチャゴチャと雑居している下町風の雰囲気が残っていて、ラーメン店「ゼニガタ」もその南口から数十メートルのところに有りました。私が住んでいたアパートは、その南口の雑踏を抜けて10分ほど歩いた川越街道近くに有り、そこから池袋にある大学に4年間通っていました。田舎者の私が膝を抱えて眠った処、夜を徹して友と語らいあった部屋、泣きながらトボトボと歩いた細い路地、夢や希望を抱きしめて駆け上がった駅の階段、それら全てが詰まった街でした。
大学卒業後は居を大田区に移しましたが、それでも度々この地に顔を出していました。この店の味を楽しむ、それも魅力の一つではありましたが、それだけではなかった。街は生き物です。来るたびに変わっていく街並み。その一つ一つを確かめる行為は、今の自分とあの頃の自分を重ね合わせて違いを見つける行為に等しかったのだと思います。この地に縁者も知人も居ません。居るのは過去の自分だけなのです。それでも、まだ私が都内に居る間は、懐古感めいたものは大して抱いていなかったように思います。それが自覚するようになったのは、この地から遠く離れた、生まれ故郷に戻ってからでした。もちろんそうなれば、気軽に行ける距離でもない。記憶の中の街並みは変わらないのに、現実の街は年々変わっていくのですから、十数年ぶりに訪れた時には、変わってしまった驚きと、変わらないものへの懐かしさと、そしてあの時の自分と変わってしまった自分、それら全てを目の当たりにした時、えも言われぬ感情で満たされた時、悟ってしまいました。故郷を離れて此の地で過ごし、今はまた生まれた地で過ごしているとはいえ、実は此の地もまた「故郷」なのではないか、と。
けれど、現在をもがき進む自分にとって、この地に長居することは許されない事だと思いました。此処には、過去の自分と想い出しかありません。若く未熟で、楽しくも辛くも有ったけれど、今の自分を傷付けるようなものでもなく、後悔や懺悔の気持ちが起こっても、今の生活を乱すようなものでもない。現実世界からワープする、とは語弊があるかもしれないけど、過去の自分を振り返って反省するなんてカッコ良過ぎるけど、逃避行的と言われれば決して無駄ではないと反論したくなるけど、でも此処は過去だから、如何に心地良くても、何時までもここに留まってはいけないと思ったから、遠くに有りて想うことはあっても、此の地に足を踏み入れることはもう止めようと誓ったのでした。
現代のインターネットの便利さが導いた、何年振りかで湧き出た、極めてアナログでノスタルチックな感情。その象徴が「ゼニガタ」という名のラーメン店だったのです。それが失われたと知ってしまった今、暫しまた過去への旅に誘われている私です。それは恥ずべき行為なのでしょうか。懐古趣味など老人のようだ、と批判されるでしょうか。確かに「懐古」に浸ってばかりでは前に進まない。過去の出来事を客観的かつ歴史的に振り返る意を表す「回顧」でなくてはならないでしょう。でも、そんな頭で考える理屈より、心が郷愁に浸る時もあります。そして私は、そんな過去を持つことに、誇りに近いものを感じざるを得ません。それらの積み重ねの上に、今の自分が有るからだと思うからです。私が血を分けた子供達二人は、彼の地で精一杯生きています。まもなく最後の三人目も旅立ちますが、先の二人と同様、未熟ながらも自分の足で進んでいくことでしょう。それは、過去という石段を積み重ねていくこと。先の未来を凝視している間は、回顧などする余裕はないかもしれない。けれど何時かきっと、息が切れるまで走ったその後、フッと振り返る時が来るかもしれない。その時に、たとえほろ苦いものであったとしても、恥ずべきではない過去を持っていることを、私は期待したいと思います。
人にとって故郷とは、生まれた場所一つ、ではないのかもしれません。


時には昔の話を


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もうすぐ [日々の徒然]

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時の移ろいは足を止めませんね。
もうすぐ春。
さて今年は、春を楽しむ資格はあるか。
でも、春を楽しむ余裕は、無いだろうなあ。

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サッカー撮影97(撮影ポジション) [サッカー撮影]

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サッカー撮影とは、主に試合中の選手の写真を撮ることであり、その試合中の選手は、105m×68mのグランド(中学生以上の場合)を不規則に動き回ります。これは、撮影者と被写体である選手との距離が常に変化している事であり、この状況では可変焦点距離のズームレンズが適していることは容易に想像がつきます。しかし(皆さんご存知のとおり)私は現在、単焦点のヨンニッパ(EF400mm F2.8 L IS)と1D MarkⅣ(1D4)の組合せを主として使っていますが、その理由の大半は、このレンズの描写力とAF速度に由来しています。とは言え、固定焦点距離のレンズで前後左右に動き回る被写体を撮るのですから、捉えられる被写体の大きさは変化します。トリミングを前提には撮りたくないのですが、実際に「使う」際にはトリミングを使用することも少なくありません。もちろんその際でも、ある程度以上の大きさで被写体である選手を捉えることは必須です。
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以前私は、「被写体が動き回るのだから、許される範囲で、撮影者もポジションを変えるべき」という旨のことを書きました。上の図は私が上記の機材で撮る際、使える画が得られる範囲を黄色で表したものです。タッチライン沿いで撮れるのであれば(ラインから5mは離れなければならない)、たとえ単焦点レンズを使っていたとしても自らが動くことで、グランドの6割程度はカバーできます(向こう側のタッチライン沿いの攻防はあえて捨てます)。手前のタッチライン沿いの攻防は近すぎて撮れないのでは、と思われるかもしれませんが、自分が左右に動くことで距離を稼げますから、十分撮影可能です(下の画のように)。
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この1D4+ヨンニッパでセンターサークル中央の選手を撮れば、下の画のような大きさで捉えられます。

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この状況なら、今まで通りに撮り続けられますが、しかし昨今では、ちょっと事情が変わりつつあります。主催者によって、マッチコミッショナーによって、試合のレベルによって異なるのですが、地方で行われるとはいえ全国規模の大会・試合では、撮影場所が指定されることが多くなってきました。その撮影場所は主に下図で示した青エリアであることが多いです。(タッチライン・ゴールラインから5m以上離れる)。ゴール裏は試合中は立ち入り禁止ですから、大きく移動はできないことになります。こうなると、従来のタッチライン沿いで移動しながら撮るのと比べて、選手を「使える」レベルで捉えられるエリアが、ぐっと狭くなることがお分かりいただけるでしょう。

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実際に撮ってみた画を載せます(機材は同じ、1D4+ヨンニッパ)。センターサークル中央の選手を撮っていますが、タッチライン沿いから撮った上の画に比べて、明らかに小さいことが分かると思います。

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「使える大きさで選手を捉えられる範囲が狭い」「被写体が小さいと、ピント合わせが難しい」という点がご理解いただけると思います。撮りたいチームがはっきりしている場合は、何とかなるかもしれない。しかし、どちらのチームも、できる限り多くの選手を万遍なく撮りたい、という要求は不可能に近づきます。長方形のグランドの短辺側に居れば、手前のチームは選手の背中ばかりだし、ならば向こうから攻めるチームを主に撮ろうとすれば、攻撃的選手が攻め込んだ画は撮れても、DFやGKはあまりに遠い(小さい)。実際に撮ってみれば、もう少し焦点距離が欲しくなります。

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ではそこで、もう少し焦点距離を伸ばして撮ってみることにします。私が用いた手段は、レンズは同じヨンニッパを使いながら、ボディを7D MarkⅡ(7D2)の替えることでした。これでフィルム換算で、520mmから640mmへと120mmほど長くなります。下の図⑥で、黄色の範囲が少し広がりました。同じようにセンターサークル中央の選手を撮れば下の画のような大きさになりますから、向こう側から手前に攻めてくるチームが少し撮り易くなります。

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ただ当然、ゴールラインに近づく程に選手は大きく捉えられますから、選手が画面からはみ出る程に大きくなることもありますし、何といっても(120mmとはいえ)焦点距離が長くなる事は画角が狭くなることとイコールですから、不規則に動く被写体を捉え難くなります。

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この近接用に、1D4+EF70-200mm F2.8 L IS を手持ちで併用してみました。下の画がそれですが、プレイが連続するサッカーに於いて、2台の併用はなかなか難易度が高い。かなり慣れが必要だと実感しました(1D4+ヨンニッパ+1.4xと7D2+70-200の方が良かったかもしれないかな)。

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私がサッカーを撮り始めたころに比べれば、デジタルになり価格がこなれた今は、グランド脇でカメラを構えている父兄の方を見かけることはそう珍しくなくなりました。ただ、世の流れがそういった方向(ゴールライン沿いの固定ポジション)に向かっていくならば、泣き言を言っても仕方ありません。これに対処して工夫・努力しなければなりません。与えられた条件で結果を残すのがカメラマン。サッカーというスポーツ自体は変わらなくても、それを撮る行為は、機材のチョイスも含めて、曲がり角に来ているのかもしれないと思いました。

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ThinkPad E-450 [パソコン]

現代人にとってはネット環境は必須です。我が子が新たな住まいを始めるにあたって、その点も考慮に入れなければならない、つまりは家賃の他に、ネットに関する費用も含めて考えなければなりません。ただ今回、愚息2号の部屋探しに行った東京多摩地区の比較的新しい物件では、既に標準装備されている所が多く、入居者用の暗号キーを入力すれば直ぐに無線LAN(Wifi)は繋がり、必要とあれば壁のLAN端子に有線で繋げられるようになっています。我が子(長女)が初めて東京に居を構えた時は、NTTの光回線を申し込んだり、プロバイダーを選んだり、端末装置とパソコン(PC)との接続設定が必要だったりしたのが、現在は進んでますね。
小型携帯端末であるスマートフォンがこれほどまで普及した今、大抵のことはソレで賄えます。事実、東京住い9年目の長女などは、WifiとiPhoneさえあれば不自由無し、と言ってます(長男はやはりPCが必要でしょう)。この春から大学生の愚息2号にしても、たぶん同様なのでしょうが、大学生となればレポートなどを作成することもあるでしょうし、大学にPCを持って行くこともあるかもしれない。冷蔵庫や洗濯機と同様、ここはやはりPCを持たせてあげたいと思いました。
さてそこでPC選びです。私が想定した条件は以下のとおり。
・ノートPCであること。しかもモバイル性を考えて、重量は2kg以下
・モバイルPCでは液晶画面は11~13inchが多いけど、14inchが欲しい
・この液晶サイズなら、解像度はFULL HDでなくてもOK
・光学ドライブは、最近ではあまり使わないだろうから、無くてもOK
・CPUは、特に重い作業はしないだろうから、celeronでもイイけど
・メインメモリーは4GBは欲しい
・HDDよりSSDがイイ
・バッテリー駆動時間は、公称で8時間以上
・Wifiは最新のacでなくてもOK
・OSは当然、Windows 10 64bit
・できるだけ安価
以上の条件で、いろいろ探してみました。ショップのBTOも考えましたが、デスクトップならまだしも、ノートPCではちょっと遠慮しました。で、たどり着いたのが、「Lenovo ThinkPad E450」です。
http://shopap.lenovo.com/jp/notebooks/thinkpad/edge-series/e450/
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Lenovoは昔のIBMで、今は中国のメーカーですね。PCの世界では、中国や東南アジア製のパーツが殆どですし、国産メーカーにこだわる必要もないかな、と思いました。既に旧型製品になってますので、ネットで注文すれば(Eクーポンで10%off)5万円を切ります。CPUも一世代前とはいえ、Core i3ですしね。ここで標準装備のHDD 500GBをSSD 120GBに変更しましたが、それでも5.5万円を切る値段です(税込、送料無料)。モバイル的にはスタイリッシュではないですが、ここは妥協。この構成で注文したら、「中国で組み立てて船便で送るので、納期は2週間後」とのメールが来ました。旧型でもオーダーがあれば組んでくれるのですねえ。

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さて、先日到着して、早速開封。実にシンプルで、本体と電源コードのみ入っていて、マニュアルや保証書らしきものは無し(シリアル№で管理されているとか)。その電源コード類も、まあ許容範囲の大きさに留まっているかな。で、電源ON。やっぱり初期設定では液晶画面が明るすぎるので調整しましたが、ノングレアはイイけど、この液晶パネルが唯一コストダウンを感じさせる所で、キーボードなんかはサイズも打ち心地も良く、濃いグレーのボディは指紋が付かない仕様なのも好感。SSDですから音もしなければ、あまり熱くもなりません。ただ、Windows 10がね~、分からないんですよ、私はまだ。只今最適な設定を模索中です。
パソコンというのは、今や有って当たり前の家電製品化しましたが、かといって一生物でも10年、15年と使うものでもないと思います。このPCにしても、愚息が使っていくうちに、もっと軽いのがイイ、もっと大画面がイイ、もっと処理速度が速いのがイイ、と不満が出てくることでしょう。その時は、その時点でまた最良の選択をしていけば良いと思います。とりあえず、最初の門出のお供には良い選択だったと、(現時点では)思ってますけどネ。

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