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私的CANON考察 後編 [写真・撮影]

前回、現時点で白紙からサッカー撮影第一で選ぶとすれば、私がNIKONを選ぶ確率は50%だと思う、と書いた。それはつまり、CANONを選ぶ確率も50%ということ。私が初めてユーザーとなった2004年当時、CANONには勢いが感じられたし、サッカー撮影主眼なら、機材選択の優位性を感じた。故に私はCANONユーザーになったわけだが、しかしその後NIKONは、同様のレンズ内超音波モーター搭載のAF-Sレンズを拡充し、手振れ補正機能VRもVRⅡに進化させながら、その搭載機も増やしていき、現在ではCANONとそれほど遜色のないレンズラインナップになっている。これからサッカーを撮る方に聞かれれば、私はCANONかNIKONを勧め、そのどちらを選んでも後悔は無いだろうと思う。事実、スポーツ撮影におけるプロの主戦場では、以前はCANONの白いレンズが圧倒的だったが、前回の北京オリンピックでは6:4までNIKONの黒が挽回してきた、という記事を目にした。間もなく始まるロンドンオリンピックでは、どうだろうか。
さて、長々と書いてきたが、結論はこうだ。サッカー撮影を主に考えるならば、デジタル一眼レフカメラが最適で、しかしそれはレンズを含めたトータルなシステムとして考えなければならないし、それなりの投資を強いるのであれば、将来の開発力・展開力も求められる。その点で、望遠系レンズラインナップ&動体撮影AFの性能&今後の見込みで、既に他メーカーに差をつけている、CANONかNIKONの2社に絞られる。では、どちらが優れているか、どちらを選ぶべきなのか、について、一言で断言できるような明確な正解、というものを私は見つけられない。もちろん、機種ごと・レンズごとに細かく見ていけば差はあるだろうから、個々人が両メーカーのどちらを選ぶかは、実はそんな子細な部分での差異によるのかもしれない。
例えば、私にCANONを選ばせたEF100-400は未だに現役ラインナップの一員だし、NIKON 80-400もそのまま。この点だけを注視すれば、やっぱりCANONを選ぶだろう。300mm、400mm、500mm、600mmの単焦点レンズは、NIKONのナノクリスタルコートに魅力を感じ、昨年ならNIKON優位と言っていたかもしれないが、今年からⅡ型になった同様のCANON白レンズ群には大いに期待できそうで、結論を出すには現時点では早急だろう。スポーツ撮影の分野での最高機種であるD4と1DXでは、D4に比べ一割ほど高価な1DXの方に、僅かに分があるようにも見える。これは私的な予想だが、ロンドンオリンピックでの両社の比率は拮抗するかもしれないが、CANONが逆転されることは無いと思う。
しかし、そうした高価格機材を使えるのは一部の人であり、多くのアマチュアユーザーにとっては、もう少し下位の機種や中古市場の充実度、リセールバリューなども考慮の対象になるかもしれず、また一台で日常のスナップからサッカー撮影までをまかなうと考えれば、望遠系だけを考える訳にもいかず、そう考え続けると、CANON・NIKONの優劣差の判断は意外に難しい。長々と書いてきた割には、どうも締らない結論になってしまったが、両メーカーの現状がそれならば、後は触感やフィーリングといった、自らの感性や好みという点が判断を左右するのではないか、と思う。
(そして、今回こうして冷静に見まわして考えると、サッカー撮影第一の私が選ぶのは、やっぱりCANONだったろう、と思う)

CANON-3.JPG

さて以下は私事なのだが、CANONユーザーになって9年目になる私、その操作にも慣れ(主にAI SERVO AFの使い方に慣れ)、信頼感も持ち、レンズ資産も少なからず有る身としては、CANONからNIKONへの鞍替え(メーカー変更=マウント変更)は、リスクが大きすぎる。投資した金額に応じて、格段のメリットが見込まれるのであれば、敢えてその道を選ぶのも良かろう。または、有り余る予算が有れば、併用という選択が、知識や経験といった糧にもなろう。ただ現状、それが見込まれる、それが許される環境では無い以上、CANONユーザーであり続けることが、自身の最良の選択だと結論付けている。何より、NIKONが急追してきたとはいえ、未だこの分野でCANONが抜かれた訳ではない、と思っているから(もう少しラインナップを見回せば、また違った見方もできるが、それは回を改めて)。
では、現状のメイン機である、1D MarkⅣを最新型の1DXに買い替えるという選択はどうだろう。確かに魅力的にも思える。ただ私、それ以上ではない(借金してでも欲しい、という訳ではないという意味)。最も大きな理由が、1DX最大のウリであるはずのフルサイズセンサーに、さほどの魅力を感じていない故。私のメイン機の主たる目的はサッカー撮影であり、そのレンズはEF400 F2.8 L IS USMである。このレンズを使う限り、1D4を1DXに替えたらトリミング頻度は確実に増す。頻度が増すだけなら、手間を掛ければよいだけかもしれないが、画素数も減るのである。以前も書いたことがあるが、1DXのフルサイズ1800万画素をAPS-Hサイズにトリミングすれば、それは1100万画素程度になってしまい、1D3の頃に逆戻り。多額の投資をした結果がコレでは、私の触手は伸びない。レンズを500mmに替えたり、1.4xテレコンを常用する、という対処法も考えられるが、ボディを替えたうえで更にレンズも、というほどの予算が有るはずも無く、非常時ならいざしらず、テレコンを常用というのも、被写体の事を考えれば、AF速度的に厳しい。何より私の中では、フルサイズセンサーであることより、ヨンニッパの画質が気に入っている比重の方が遥かに高いのだ。
1DXは高感度特性が大幅に向上した、との評価も多い。サッカーでもナイター撮影となれば、その点で躊躇なく高ISOを使えるメリットを享受できるだろう。しかし考えてみれば、そんなナイター撮影なんて、私には年一回程しかない。それ以外はほとんど日中屋外での撮影で、ISO1600以上はほとんど使わない(F2.8レンズを使った場合)。これが屋内スポーツを主戦場としている方なら、1DXに買い替えは大いにアリだと思うが(レンズ焦点距離ももっと短くて済みそうだし)、私の場合はそうではない。そうツラツラ考えていくと、デジタルカメラにおける最重要項目であるセンサーに、私的には、今回多額の投資をするほどの魅力があまり感じられないのだ。820万画素の1D2から1010万画素の1D3に買い替えた時、「3年経っても200万画素アップかよ」と思ったものだ。それが更に3年経って1610万画素の1D4になった時、「やっと思うような画が撮れる」と喜んだものだ。今回の1DXが、APS-Hサイズにトリミングしても、1D4の1610万画素を超えるような画素数だったら、借金してでも購入していたかもしれない。
しかし、それ以外の連写性、AF性能、カスタマイズ性などの点では、大きな魅力が有るのも確かな事。市場にやっと出回り始めたレビューなどを見ても、AFシステムが大きく変わったのに1D3の時のようなピーキーさは無さそうだし、この点での好評価には後ろ髪を大いに引かれる。そう考えると、私の望む最良の選択肢・理想のカタチは、1DXと1D4の2台体制でその場に応じて使い分ける、というものだが、現在の家計を考えると、理想はなかなか現実にはなってくれない。よって現時点での私の結論は、現状維持。いささか消極的で、ここまでこの記事にお付き合いいただいた方々には申し訳ない気持ちもあるのだが、少なくとも今後一年間は、現在の機材でサッカーを撮り続けることとする。

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