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私的CANON考察 中編 [写真・撮影]

「サッカーを撮る」というのは、写真撮影においては実は特殊で、それを主目的に機材を選ぶ私の場合、一般的ではないかもしれない。その点を、まずは前提にしておきたい。

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サッカーを撮るという事では、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラが最も適しているという考えは、現在でも変わりはない。連写速度の点でも画素数の点でも、現在のこのレベルまで来るとフィルム一眼レフカメラに価格以外の優位性は無い。その価格とて、撮影枚数の多いサッカー撮影で、ランニングコストを考慮すれば、今あえてフィルム一眼を選ぶ理由は見当たらない。ただ、一眼レフカメラはボディ+レンズで使われ、基本的に他社製レンズは付かないのであるから、機種選択=メーカー選択に当たって、レンズラインナップは無視できない。サードパーティ製レンズを主レンズとして、今後ずっと使い続けると前提するなら、話の色合いは変わってくる可能性もあるが、この点はとりあえず脇に置いておくことにしよう。
はっきり言って、サッカー撮影第一で、白紙から機材を構築するとすれば、私がNIKONを選ぶ確率は50%だと思う。9年前に自信を持ってCANONを選んだ確信は、今は揺らいでいる。かといって、CANONを選ぶ価値が無くなったのかと言えばそうではなく、NIKONが勢いを持って追いついた、と思えるからだ。
まず、CANON/NIKON以外のメーカーに目を向けてみるとしよう。MINOLTAを吸収し、今や第3のメーカーになりつつあるSONYではどうだろうか。ボディに関しては、APS-C 2430万画素のセンサーを載せ、透過ミラーを採用して秒12コマの連写性能(何だか条件があるようだが)を実現したα77をはじめ、魅力的なスペックのボディが並ぶ。今後の展開力も、フルサイズセンサー搭載機の拡充が噂され、なかなかに希望が持てるようだ。私は実戦で使用したことは無いのだが、カタログスペック的には、いかにもスポーツなどの動体撮影向きのようにも思える。しかしレンズとなると、ちょっと寂しい。2009年に発売開始された、70-400mm F4-5.6 G SSMは、確かに今のデジタル時代に合わせた新しい設計だろうし、EF100-400より優れているかもしれない。これ1本で満足できればそれは、それでイイのだが、更にとなると、SAL 300mm F2.8 Gぐらいになってしまう(このレンズは既に生産完了品、後継機待ち)。標準域では魅力的なレンズも見受けられるが、こと「サッカー撮影」と考えると、望遠域のレンズは乏しく、また特に価格面での優位性も無さそう。ボディに大きな魅力を感じる、今後のレンズ展開と価格低下に期待が持てる、という方以外には、現時点で積極的に選ぶ理由が見当たらない。
老舗のPENTAXはどうだろうか。寂しいことに、会社自体のM&Aやミラーレス機への注力によって、現在のPENTAXのデジタル一眼レフカメラは、K-5とK-30しか無い。ここも望遠域のレンズラインナップが極めて少なく、普及型の300mmズームで済ませるか、超音波モーターを使った、DA★300mmF4ED SDMぐらいしかなく、300mmを超える焦点距離のレンズは無い。PENTAXには老舗ならではのコアなファンがいることも確かだし、魅力的な★レンズが現存していることも承知しているのだが、サッカー撮影を突き詰めて考えれば、ここでも積極的にこのメーカーを選ぶ理由を発見できない。
OLYMPUSはどうだろう。デジタル一眼普及期には、デジタル専用レンズラインナップを揃え、APS-Cよりも小さいフォーサーズセンサーを使えば、300mmもあれば充分に大人のサッカーを撮れる。ボディは現在、E-5・E-30・E-620がラインナップされているが、いづれも最近の機種ではない。更に昨年、巨額損失隠しで話題になり、会社としても先行きが不透明な部分もあって、ミラーレスやコンパクトデジカメならいざ知らず、システムで揃えなければならないデジタル一眼レフカメラで、今後の発展&開発には、どうも疑問が残る。すでに市場に残るOLYMPUS機材で満足して撮っていかれる方にしか、お勧めは出来ないだろう。
PENTAXにしろOLYMPUSにしろ、サッカー撮影で多用する動体追従オートフォーカス(コンティニュアスオートフォーカス)はもちろん装備している。ただこれの性能は、カタログスペックだけ読み切れない。膨大な過去のデータとプロからのフィードバックによって煮詰められたアルゴリズムの優劣に左右される点を考えれば、サッカー撮影という特殊な分野でのCANON/NIKONの上位機との差は有ると思われる。
上記に記したことは、あくまでサッカー撮影第一に考えた結果であって、日常のスナップ撮影などの使用用途では、まずどのメーカーを選んでも問題は無いし、サッカー撮影もその熱意と頻度がソコソコならば、実売価格と好みで選んでも、何ら差しさわり無いことを追記したい。ここでのテーマは、あくまで白紙からサッカー撮影第一で選べば、という前提なのだから。逆に、サッカーが満足して撮れるようなメーカーなら、その他の用途・分野の被写体は、まったく問題なく撮れる、と断言できる。
さて、このように考えていくと、小学生から大人までのサッカー撮影において、必要とされる300~500mmの望遠レンズを複数有し、動体撮影に最重要なAF精度&速度&追従度を持ち、連写速度と撮影者の反射神経に忠実に反応してくれるレスポンスが必要である事を考慮すれば、そして今後の開発力も加味すれば、それに適したラインナップを持つメーカーは、現時点ではCANONとNIKONに絞られてくる。SIGMAなどのサードパーティ製レンズを使えばイイじゃないか、という考えも有ろう。でもサードパーティ製レンズは、別にCANON・NIKONでも勿論使える訳で、その存在故に積極的に他社を選ぶ理由にはならない。
ではサッカー撮影において、CANON・NIKONどちらを選ぶのが、より正解に近いのだろうか。

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