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サッカー撮影21(チーム専属カメラマン 後編) [サッカー撮影]

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しかし、別の見方もある。
「チーム専属カメラマン」という呼称は、幾分でもオフィシャルなニュアンスを含む。自分のため、我が子のため、という個人的な趣向目的のためだけではなく、チームのため、チームとして、という、公認であるが故の意味合いが付加されるように思える。勿論、自称にしろ他称にしろ、ボランティアで撮っている限り、その出来栄えに責任というものは存在しないとは思うのだが、そのチームの名を背負う重さはある。

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昨年のこと。ある小学生サッカー大会の会場で、「ウチにも専属カメラマンがいますよ」との声を聞いた。その指さされた方は、確かにデジタル一眼レフカメラを持っておられた。ただ試合が始まると、他の保護者の一団の中に埋もれて、時に声を出して応援しながら、ボールが反対側のタッチライン沿いに向かうと(つまりは、撮影者からプレーが遠くなると)、おもむろにファインダーを覗いて撮る、ということを繰り返していた。私にはどうも、撮りやすい画を片手間に撮っているように思えてならなかった。
私の愚息が卒団した後、「同じような写真はとても撮れませんが」と言いながらも、懸命に撮っているお母さんがいた。声援したい気持ちをグッと堪えて、保護者一団から離れても、我がチームのみんなを撮ろうとしていた。昼食時には自分をさておいて、スナップ写真を撮り歩いていた。集合写真の機会には飛んで行って整列させ、各大会ごとに貴重な画を残した。Kiss DNのWズームでは限界もあっただろうが。
(下の写真はKissで撮ったもの)

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私は、県サッカー協会のカメラマン(ボランティア)を任されて丸3年が過ぎた。それは、最適な撮影環境を提供していただいている代わりに、結果を出さなければならないプレッシャーを常に背負って撮るということ。どんな画が自分に求められているのかを考えて、それを得るための努力を要求される。その結果の評価は私には出来ないことだが、少なくともスタンドから保護者の方が撮るよりも優れた画でなければ、私の存在意義はないと思っている。とても気軽に撮るなどということは、できない。

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敢えて厳しい言い方をさせてもらえれば、「チーム専属カメラマン」は、撮りたい時に撮る人のことを言うのではない。雨が降っているから、とか、暑いから、とか、暗いから、とかの理由で撮影を躊躇する方には相応しくない。そんな理由で試合に出るのを躊躇する選手がいないのと同じで、最低でもチームの公式戦のほとんどには顔を出し、試合日時や天候によって評価や出来栄えが変わったとしても、結果としての写真をコンスタンスに残していける方に相応しい呼称だと、私は思っている。趣味で気ままにサッカーを撮っています、という方には使って欲しくない呼称だ。それでは、そのチームに失礼だから。

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チーム専属カメラマンという肩書は、実は重い。簡単には使って欲しくないと思う。それでも私は、たとえ期間限定でも良いから、自分の子の所属するチームの専属カメラマンになって欲しいと思っている。某社の掲げる謳い文句を引用すれば、「趣味なら本気で」取り組んだ結果の、チーム専属カメラマンに、一人でも多くの方になって欲しいと思っている。

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Cimarron

ジュニアユースさん、こんにちは。
私も自称チーム専属フォトグラファーとして活動してきましたが、最近は本業が忙しくなってきて子供たちの試合の様子をなかなか撮影できなくなっています。
10月9日は日系のユーストーナメントがあるので、なんとか仕事を抜け出して一試合でも多く撮影したいと思っています。

それにしても応援している父母の集団から外れて、ポツンと一人で写真を撮っていると目立ちますよね(^^;
by Cimarron (2011-09-24 21:42) 

78-01

お疲れ様です!自分も地元でチーム専属カメラマンを約8年になります。最初は遠目で撮影していましたが、いつの間にか、チーム代表公認のチーム専属カメラマンになりました。チームのコーチ登録でもなく微妙に立場ですが・・大会が開催する時は試合前に主催者にチームのネームタグを首からぶら下げ、両肩に1DM3と7Dに巨砲を付けてお願いしに行きます。まず、フィールド内撮影OKをいただいていますが。なかには内のチームも撮ってとお願いされた事もありまして、メチャ嬉しかったです。ジュニアユース様のおっしゃるとおりです。以前はゴール裏のプレスが撮影している場所でゴールシーン狙っていましたが、線審の反対側でMF,DF、キーパーも撮影しています。ですのでフィールド内をグルグルと何往復しています。チーム全員のガンバッテいる瞬間を残してあげたいので。いつも試合の前は必ず拝見し参考にしています。中にはジュニアユース様の写真をパクッタようなシーンもありますが。これからもよろしくお願いします。
by 78-01 (2011-09-24 22:17) 

こぶ平

興味深いお話です。
そして、改めて考えさせられる内容ですね。

先日、はじめて所属チームではなく、リーグオフィシャルで依頼されて撮影しました。
ハーフに入ったところで、依頼者とゲーム進行で軽く打ち合わせたところ、
自チームの写真とは違う絵が求められていて、それをおさえてあれば良いという事に気付きました。
取材の進行や、取り組み方で求められる絵が違うことに気づき、
そのときはたまたま撮れていたと思われたので助かったのですが
同時に冷や汗もかいたりで、あらためて難しいものだと思った次第です。

しかし、チームの写真は難しいですね。
思い入れがなければ撮れない。でも思い入れで偏ってもいけない・・・。
by こぶ平 (2011-09-24 23:05) 

UMESAN

はじめまして、いつも拝見しております。はじめてコメントさせていただきます。
自分の中で最近悩んでいたこと、迷っていたことについて踏み込んで書かれていたので、思わず読み入ってしましました。

この2~3年子どもが所属するスポ少&交流のあるチームの「実質」チーム専属カメラマンとして撮り続けています。。
もっとも、自分では「専属」と言ったことはありませんし、関係者に「専属カメラマンですねっ」と言われても「違いますよ~趣味で撮っているだけですから…」とは言うものの、いい写真はプレゼントしたり、卒団記念品はフォトアルバム…
一番悩ましいのは、ボールをよく持つ子・持たない子、なるべく均等な枚数になるように…やっぱり「専属カメラマン」ということになるのかな?(苦笑)

実際のところ、コーチや父兄に「いつもありがとう」って言ってもらうのがうれしいんだけど、もしかして有難迷惑?(時々お中元が届いたり…かなり以前にこの点は書かれていましたよね。)
「頼まれてもいないのに…」と妻にボヤかれながらも…(最近は我関せずですが…)
対戦チームのコーチの機嫌が悪いと「子どもの気が散るから撮らないでくれ」と怒られたり、大きな大会ではプロに「肖像権の侵害だから(?)撮るな」と言われたり…(勿論試合の邪魔にならないように、十分離れて撮ってるんですが…)
もっと辛いのは、写真を見て「フォームが…(云々)」言われると「いや、ただの記録写真ですから…」と制止するも、そういう見方もあるんだなと…

このまま撮り続けていいのかな…
いや、でも撮りたい!自分の手で一生懸命な子どもの表情を撮りたい!しかもチーム一丸となって戦ってるんだから、全員を撮りたい!

先日「今日は雨だから…カメラが…」と撮らなかった自分に改めて幻滅。そんな時こそ、いつに無い表情が撮れるはずなのに…

今回の記事を拝見し、最近の悩み・迷いにスッと晴れ間が差したような気分になりました。
改めて自分に言い聞かせました…「趣味なら本気で」!

(長文失礼いたしました)
by UMESAN (2011-09-25 11:57) 

mukko

 ジュニアユースさんはじめ皆さんのコメントはとても参考にさせていただいてます。

今はピカサで限定公開してチームの連絡先がわかる一部の方に見ていただいているだけなんですが、今後どうしていこうか悩んでいます。ネット上ではなく、プリントして渡してあげた方が良いかとも。そうなると費用や仕分けに手間がかかり ちょっと躊躇してしまいます。 趣味で勝手にカメラマンしているし 私的には「これは良く撮れた♪」と思っているだけの写真かもしれませんし。 

ネットプリントだと1枚10円もしないで可能ですが(このお値段ならあまり気になりませんが)、なんか仕上がりいまいちな感じがしたので、キタムラ等でプリントしてます。

ネット公開は無料でやっているので 容量が限られていてそろそろ一杯です 涙

チームの皆さんに希望を伺ってどうするか考える前に、ジュニアユースさんはじめ皆さんは撮影後どうされていらっしゃるのかなぁと思いコメントさせていただきました。 




by mukko (2011-09-25 20:11) 

ジュニアユース

みなさん、コメントありがとうございます。

Cimarronさん、こんにちは。
もうLAに帰られたのでしょうか。Cimarronさんは謙遜されて、自称チーム専属フォトグラファーと言われて
ますが、実は周りの方々からは期待されている存在だと推測しています。期待されているから相乗効果で
頑張れる点もあるかと思います。お互い今後もがんばりましょう。

78-01さん、こんにちは。

プロの試合では、試合中の移動禁止もありますが、その縛りが無い場合は、最適なポジションを求めて、
なるべく多くの選手を撮りたいところですね。8年もの間、専属カメラマンを続けていると、充分チームのも
溶け込んでいらっしゃると思いますし、撮り方や撮影スタイルは確立されていると思います。そんな方に
私のブログが役立つとは思いませんが、今後もお互い頑張りましょう。

こぶ平さん、こんにちは。
依頼撮影というのは、本来は趣味で撮ることと対極にあるのかもしれません。楽しみが少なく、難しさも
ありますしね。アマチュアの我々が請け負うチーム専属カメラマンとは、実は趣味と仕事の中間的要素を
含むのかもしれません。それは、期待されている嬉しさもあり、趣味で他人に貢献できる喜びもあり、
でも失敗できないプレッシャーもあり、責任を感じてしまうところもあり。そんな様々な事を考えると、気軽には
言えない呼称だと気付き、この記事になった次第です。

UMESANさん、こんにちは。
写真やカメラが普及してくると、今までそうでなかったのに、思わぬ所で問題になったりします。実際、撮影
する人が増えると、一部でモラルの欠如する人も表れますし、撮影者の環境や見る目が変わってきている
ことは、確かに有ると思います。それでも、撮影意欲がある限り、真摯に毅然と、撮り続けることが、チーム
専属カメラマンに要求されるのでしょうね。一方で、気軽に、片手間に撮ることの方が、今後のスポーツ撮影
では難しくなるのかもしれません。今後もお互い、頑張って良い画を残しましょう。

mukkoさん、こんにちは。
私も最初は、プリントしたものを無料で渡していました。けれどそれでは、お中元やお歳暮をいただいたり、
撮影枚数の偏りを批判されたり、といろいろ問題が出たので、今は見本を出して、欲しい方のみに実費を
頂いてます。そうすると、自分の子の写真は全部欲しい、と言われる方、年に1~2枚でイイと言う方、
さまざまです。それが普通なんだと思います。写真選別の手間はかかりますが、それは仕方ないですね。
ちなみに私は原則、データでは決して渡しません。データで渡すのは、依頼撮影者にのみです。データは、
劣化無く転用できますから、その写真が今後どこでどのように使われるか、管理・責任が保てないからです。
mukkoさんは限定された方にネット公開されているようですが、様子を見ながら、皆さんが必要とされる画、
喜ばれる画を絞り込んでいくのもイイかもしれません。


by ジュニアユース (2011-09-26 00:29) 

ゆすはら

いつも素晴らしい写真をありがとうございます(^o^)
ジュニアユース様の熱い気持ちとたゆまぬ努力にいつも助けられています。

私どもには勿体ないところもありますが、これからも宜しくお願いしますm(_ _)m



by ゆすはら (2011-09-26 15:49) 

副将

チーム専属カメラマン、これが自分の子供が所属しているのとしていないのとではまた大きく違ってきますよね。ジュニアユースさんのように公的使命までも帯びてくると、ひたすら責任感をよりどころに活動するようになるのではないでしょうか?
その先に見えるものは、選手やスタッフ、ファンの喜ぶ顔ですかね。

私の場合は、子供がジュニア時代はコーチ兼だったのであまり撮れませんでした。中学になり自分がサッカーに関与しなくなってから随分撮影機会はふえましたが、校庭ばかりなので背景が良くなかったりマンネリ化に悩まされています。

何というか、アマチュアカメラマン魂とでもいうのでしょうか、私も協会から依頼されて技術力向上も図れながらみんなに喜んでもらえる撮影の機会をいただきたいです。

でもそうなるには、子供が大きくなって手離れ、そこそこの資金力がないと難しいかもしれませんね(笑)
by 副将 (2011-09-26 18:51) 

mukko

ジュニアユースさん、コメントありがとうございます。

自分の子が出ていないときや、自分の子の近くにボールがない時は冷静に撮影できるのですが、自分の子のところにボールが来るとハラハラしてしまい撮影どころでは無く見入ってしまう時もあり、自分の子が一番写真が少なかったりします 笑

「データを渡さない」はとても参考になりました。個人情報ですし、さらに相手チームの選手も写ってしまいますからその方が良いですね。

ブログの更新楽しみにしてます。


by mukko (2011-09-26 20:51) 

ジュニアユース

みなさん、コメントありがとうございます。

ゆすはらさん、こんにちは。
偉そうなことを書いてしまいましたが、感謝しているのはこちらの方です。おかげで、私的にも刺激と技術
向上の機会を与えていただいていると思っています。これからもよろしくお願いします。


副将さん、こんにちは。
自分の子供を撮る、私もこれが出発点でした。そして多くのアマチュアカメラマンの、大半の出発動機では
ないかと思います。では、自分の子がチームを離れたり、サッカーを辞めてしまっても撮り続けるかどうか、
それは個々人によって違うでしょうし、強制されたり期待されたりするものではないかもしれません。
私の場合は、誰かに喜んでもらおうというより、好きなんですね、やっぱり。

mukkoさん、こんにちは。
ウチの愚息1号はGKだったこともあって、撮影枚数は極端に少ないですよ。他の子の方がずっと冷静に
撮れます。やっぱり親ですね。なので、愚息2号にはGKになってほしくなかったです。それでもやっぱり、
枚数が多いとはいえないですが。


by ジュニアユース (2011-09-27 00:03) 

kiku

ジュニアユースさん、コメントを残された方々

今回は普段、気になっていた話題でしたので、
とても参考になりました。

もともと、自分の子供が生まれてから写真を撮り続けていて、
息子が小学校に入学し、サッカーを始めたことから、サッカー撮影を始めました。
通っているうちに、いつの間にかコーチ資格と審判資格を取得しチーム関係者なってしまい、
審判の合間に撮影するという、撮影欲という意味では少しフラストレーションがたまる状況になっています。
コーチ兼、カメラマンなので、チーム関係者、保護者との関係という点では全く問題ないのが救いです。

また、撮影したものの配布についてですが、とにかく時間がないので、今は
少額で借りられるネットストレージに放り込んで、アドレスとパスワードを保護者に連絡するという形にしています。
どのような形が自分と仲間にとって良いのかを考えてみます。

以前、更新されていたサイトと、ここは自分のサッカー撮影を振り返る大切な場所です。
ジュニアユースさんの更新を楽しみにしています。

by kiku (2011-09-27 10:45) 

AOI

こんにちは

大変興味深く読ませていただきました。
チーム撮りをするうえで「カメラを構える」責任の重さを感じました。

わたしはこの春にデジタル一眼を購入してから
わが子はもちろん、がんばる選手たちを追いかけたいと思って撮り続けています。

自分にはもったいないほどの上等な機種に頼っての撮影をしているんだと思いますが、
信念だけは曲げずに
「ピッチでがんばる選手がいるから自分も一所懸命戦い続けよう」と
改めて感じさせられました。



「あかん、もうこの機種じゃ物足りんわ~!」
って思うぐらい、使い尽くしてやりたいとも思っています。




by AOI (2011-09-27 10:52) 

ジュニアユース

コメントありがとうございます。

kikuさん、こんにちは。
コーチや審判資格を持って撮影されている方々もいらっしゃいますが、専念できないとい意味では、
それはそれで大変だと思います。チーム関係者・大会関係者というのは、かえって撮りにくい立場
なのかな、と思う時もありますから。それでも、頑張っている子達の姿を、できる限り形にして残して
あげたい気持ちはありますよね。今後ともがんばりましょう。

AOIさん、こんにちは。
そうですね。私も撮るようになってかえって、頑張っている子達の姿がよく見えるようになりました。
それまでは単なる応援者にすぎなかったのに。そして頑張っているのは、実は自分の子だけでなく、
たくさんいる事に気付き、今に至っています。今後ともお互い、そんな子達の姿をより満足できる形で
残せたらイイですね。

by ジュニアユース (2011-09-27 21:41)